契約や約束をする際に、よく使われる「期間」「期限」「期日」という言葉。
それぞれの言葉の意味はなんとなく理解できるものの、改めて「正確な意味は？」と問われると、自信を持って答えられない人も多いでしょう。
そこでこの記事では、トラブルを未然に防ぐために、これら3つの言葉の意味について調べてみました。
期間の意味と使い方
期間とは、「ある時点から他の時点までの時間的な長さ」です。
具体的な日付を指定する場合や、「〇〇日間」と時間のみを決める場合など、様々な方法で時間を定めることができます。
例えば以下のようになります。
4月1日から5月1日まで
30日間
4月1日から1ヶ月間、5月1日までの期間
期限の意味と使い方
期限とは、「ある時点までのこと」を指します。
その時点は日付でも時間でも問題ありません。
契約上の行為を期限前に行っても、契約違反とはなりません。
例えば以下のようになります。
5月末まで
5月1日の23時まで
期日の意味と使い方
期日は、「特定の日」を指します。
契約などでは、期日に法的な効果が生じたり、特定の手続きが行われたりすることがあります。
日付が具体的に指定されているため、その日以外の行動は契約違反となります。
例えば以下のようになります。
12月31日におせち料理が届く契約を結んだ
期間、期限、期日の違いは？
期間は2つの時点の間の時間的な距離を示します。
さまざまな表現方法があるため、誤解やトラブルの原因となることがあります。
そのため、契約などでは「〇日から□日まで」と明確に表現するか、期限を明示することが重要です。
期限はある時点までのことを指します。
期限前に行動しても問題ありません。
例えば「納入期限5月1日」の場合、4月30日に納入しても問題ありません。
期日は特定の日を指します。
期日以外の行動は契約違反となります。
例えば「納入期日5月1日」の場合、4月30日に納入すると受け入れ準備ができていない可能性があるため、契約違反となります。
簡単に言えば、期間は始まりと終わりの日時を定めますが、期限は終わりの日時のみを定めます。期日は特定の日時を指します。
まとめ
期間は2つの時点の時間的な距離を示し、さまざまな表現方法があるため、誤解が生じる可能性があります。
期限はある時点までのことを指し、期限前に行動しても問題ありません。
期日は特定の日を指し、その日以外の行動は許されません。
契約内容が曖昧な場合は、トラブルを避けるために日時を明確に確認しましょう。
