副鼻腔炎の手術費用について

副鼻腔炎の手術にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる費用がかかります。後鼻神経切断術、副鼻腔手術、鼻中隔矯正術、鼻甲介切除術などがあります。

手術ごとに費用が異なりますので、診察を受け手術を検討する際に、費用の見積もりを確認することが重要です。

具体的な費用は?

手術の種類によって異なりますが、後鼻神経切断術は片側で約8万円、これは健康保険で3割負担されます。

副鼻腔炎の内視鏡手術は2万円から9万円、鼻中隔矯正術は2万円、鼻甲介切除術は3,000円から8,000円となります。

全身麻酔を行う場合には約3万円の麻酔費用が必要であり、それに伴い術前検査も約1万円かかります。また、診察料や通院の費用、処方された薬代なども別途必要です。

高額療養費制度の活用

高額療養費制度を利用することができます。同じ病院で1ヶ月に支払った医療費が8万100円以上の場合、手続きをすれば一部返金されます。

手続きには病院の領収書や印鑑、保険証、預金通帳などが必要です。返金は共済組合や健康保険組合に請求することになります。

手術後の通院と管理

手術後は鼻の状態が不安定なため、2〜3週間は1週間に2回の通院が必要です。仕事などで忙しい場合でも、定期的な通院が完治に必要です。副鼻腔炎は基本的に治癒しない病気なので、定期的な通院と必要に応じた薬の服用が重要です。漢方などの補助療法も考慮されるべきです。

副鼻腔炎の手術治療

副鼻腔炎とは、一般的に蓄膿症として知られています。この病気の治療方法は、症状の程度や鼻のポリープの有無や大きさなどに応じて異なります。

軽度の場合は、抗生物質や炎症を抑える薬などが使用されます。また、副鼻腔内の膿を吸引して鼻の清掃を行う治療も行われます。

薬や吸引治療で改善が見込めない場合は、手術が必要となります。手術に抵抗を感じる人もいますが、昔の手術方法を知っているとそう感じるのも無理はありません。20~30年前には、歯肉を切開し、頬骨を削り、そこから鼻腔内の膿を取り除く方法が一般的でした。

この手術は術後に顔面の腫れなどがあり、非常に苦痛でした。しかし、現在は状況が異なります。最新の内視鏡手術が一般的であり、患者の負担も軽減されています。ただし、手術は簡単なものではないため、病院選びは実績のある場所を選ぶことが重要です。

内視鏡手術では、局所麻酔(または全身麻酔)後に鼻の穴から内視鏡を挿入します。モニターを見ながら、鼻腔内のポリープを丁寧に切除し、副鼻腔と鼻腔の通路を拡張して通気を改善します。

内視鏡の利点は、出血や痛みが少ないことです。また、術後の回復も速いため、日帰り手術も可能です。

最近では、マイクロデブリッターと呼ばれる新しい器具も開発されています。マイクロデブリッターは、吸引、除去、切除などの連続した動作を行うことができます。内視鏡よりも時間を短縮できるため、さらに効率的です。

慢性副鼻腔炎を治癒させるには、術後のケアも重要です。内視鏡手術では、副鼻腔の粘膜を完全に除去するのではなく、正常な状態に導く保存的な方法が採用されます。

したがって、再発の可能性があります。術後も、忍耐強く治療を継続することが重要です。

術後は、主にマクロライド系抗生物質を少量で長期間服用します。自己判断で薬を中止することは再発のリスクを高めるため、最後まで服用しましょう。

副鼻腔炎の治療における抗生剤の使用

副鼻腔炎(蓄膿症)の初期症状は風邪と似ています。初期段階でしっかりと鼻をかみ、副鼻腔に鼻水がたまらないようにすると、自然治癒する場合もあります。

医師は、風邪薬や抗ヒスタミン剤、抗炎症薬などの服用を勧めます。抗炎症薬は炎症を抑える薬剤です。

副鼻腔炎の症状が1週間以上続く場合、細菌が原因と考えられます。その場合、医師は通常、抗生剤で治療を行います。

セフェム系の抗生剤がよく使用されます。セフェム系は蓄膿症だけでなく、さまざまな症状に効果があり、副作用も少ないため広く利用されています。

ただし、副作用として発疹や下痢がまれに見られます。ほとんどの細菌性副鼻腔炎は一定期間の抗生物質の投与で治ります。

しかし、治らないケースもあります。それが耐性菌の存在です。耐性菌とは、抗生物質が効きにくい細菌のことです。

すべての抗生物質に耐性があるわけではありませんが、多剤耐性菌と呼ばれる耐性が多くの抗生物質に対して見られる菌も存在します。

このような場合、別の抗生物質が使用されます。最近では、マクロライド系の抗生物質が副鼻腔炎の治療によく用いられます。

マクロライド系の抗生物質は少量を長期間にわたって服用します。この治療法でほとんどの副鼻腔炎は治ります。

抗生物質を長期間使用することの懸念を抱く人もいますが、抗生物質を使用し続けることで抗生物質以外の菌に耐性が生じるという誤解はあります。

マクロライド系の抗生物質の少量長期の使用では、耐性の発生が確認されていません。副作用も少なく、安全性が高い抗生物質です。

副鼻腔炎の治療費用について

副鼻腔炎(蓄膿症)は、さまざまな症状が現れます。初期症状では鼻水や鼻づまりがありますが、悪化するといびき、嗅覚低下、集中力低下、頭重感などが出ることもあります。

蓄膿症が悪化すると、薬物治療だけでは十分に改善されないことがあり、手術が必要になる場合もあります。

手術になると気になるのは治療費用です。現在、多くの病院で手術は内視鏡手術で行われます。

手術費用は保険が適用され、患者負担は3割です。ある病院では、日帰り両側手術で8万円から22万円、別の病院では日帰り片側手術で2万円から9万円となっています。

症状によっては入院する場合もあり、入院費が追加されます。しかし、副鼻腔炎の手術は通常、1週間から長くても10日程度の入院です。

これは目安であり、実際の費用は年齢や所得、保険の有無によって異なります。医療費が自己負担限度額を超える場合がありますが、限度額適用認定証を提示すれば自己負担を抑えることができます。

副鼻腔炎の治療には漢方を利用する方もいます。

代表的な漢方としては辛夷清肺湯や葛根湯があります。1ヶ月の費用は約5千円から8千円と言われていますが、個人の症状によって異なるため目安として考えてください。

まとめ

副鼻腔炎の手術費用は、手術の種類や病院によって異なります。

一般的には内視鏡手術が主流で、保険適用のため患者負担は3割程度です。

日帰り手術の場合、片側手術で2万円から9万円、両側手術で8万円から22万円が一般的です。

入院が必要な場合は追加費用がかかりますが、副鼻腔炎の手術は通常1週間から10日程度の入院です。

ただし、個々の症状や病院の方針により費用は変動します。

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