ピリオドやドットと呼ばれる文字は、パソコン上では同じ「.」として表示されますが、厳密には以下のように使い分けられることがあります。
「ピリオド」は、英文などの横書き文で文の終わりに使われる句読点であり、日本語では「終止符」となります。
日本語文章では、句点「。」と同じ役割を果たし、読点「、」は英文ではカンマ「,」が使われます。
一方、「ドット」は、点や円に近いものを指し、日本語では様々な意味で使われます。中黒「・」や、アルファベットの「i」の上の点も「ドット」と呼ばれます。
「ピリオド」も「ドット」の一種ですが、ドメイン名やIPアドレスなどの区切り文字として使われる「ピリオド」は、「ドット」として読まれることがほとんどです。
また、小数点として使われる場合は、「ピリオド」でも「ドット」でもなく、「ポイント」と呼ばれます。
なお、「ドット」は、ファッション用語で水玉模様を指す言葉や、パソコンやテレビのモニターの画像出力の最小単位としても使われます。
ピリオドの意味
「ピリオド」とは、欧文やローマ字の文章において、文の末尾に挿入される「.」の記号を指します。
この記号は日本語で用いられる句点「。」と同じく、具体的な例としては、「This book is interesting.」のように使われます。
英語では「period」と表記されますが、これは「期間」や「時期」、「1区切り」などの意味を持ちます。日本語では「終止符（しゅうしふ）」と呼ばれます。
物事を終わらせることを「ピリオドを打つ」と言いますが、この表現は文末に挿入された記号が文の終わりを示す役割に由来しています。
「ピリオド」は、パソコン上では「ドット」と同じように表示されますが、その役割においては明確に区別されます。
「ピリオド」は、前述の通り文の終わりを示すために使われるものを指し、それ以外の使われ方については「ピリオド」とは呼びません。
ドットの意味
ドットとは、「小さな点」を指す言葉です。
また、「水玉模様」や「デジタルデータで画像や文字などを構成する要素となる点」の意味もあります。英語では「dot」と表記され、日本語では「小点」や「ぽち」などと呼ばれます。
「ピリオド」と「ドット」は、パソコン上では同じ「.」の記号で表現されますが、使い分けがあります。
先述のように、「ピリオド」は文の終わりを示すものを指し、一方、「ドット」は一般的にはドメイン名やIPアドレスの区切り文字として使われます。
小数点を表す「.」の場合は、どちらの呼び方とも異なり、「ポイント」と呼ばれます。
「ドット」は、「小点」という広い意味で捉えることができるので、一種の「ピリオド」でもあると言えます。
まとめ
ピリオドとドットについてのまとめてみました。
ピリオド（Period）
横書きの英文やローマ字文で文の終わりに打たれる句読点である。
日本語では「終止符」と呼ばれる。
英語では「period」とも呼ばれ、「期間」や「時期」を意味する。
パソコン上では「.」の記号で表現される。
文章の終わりを示す役割を果たす。
ドット（Dot）
「小さな点」を意味する言葉である。
水玉模様やデジタルデータでの画像や文字の構成要素としても使われる。
ドメイン名やIPアドレスの区切り文字としても使われる。
小数点を表す際にも使われる。
パソコン上では「.」の記号で表現される。
ピリオドとドットの共通点
パソコン上では同じ「.」の記号で表される。
文章の一部の終わりを示す役割を持つ。
ピリオドとドットの相違点
ピリオドは文の終わりを示す句読点であるのに対し、ドットは小さな点や区切り文字としての意味がある。
ピリオドは文の終わりを示すことが主な役割であるが、ドットはそれ以外の様々な用途にも使われる。