静岡県の郷土料理桜えびとしらすのかき揚げについて

ご当地グルメ
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静岡県は日本の中央に位置し、相模湾、駿河湾、遠州灘に沿った長い海岸線と、富士山をはじめとする高い山々からなる北部の山岳地帯に囲まれています。

山から流れる川は、富士川、大井川、天竜川となり、県内を縦断し、肥沃な土地を作り出しています。

こうした豊かな自然環境と先人たちの努力によって、静岡県は日本一の茶の生産地やみかんの産出地となり、また水産物や農産物にも恵まれています。

昔、静岡県は駿河と遠江の間を流れる大井川を境に二分され、この地形が日本の東西の食文化を反映していたため、静岡の食には日本の食文化が全て詰まっていると言われています。

桜えびとしらすのかき揚げの材料とレシピ

材料

桜えび(ゆで) 7g
しらす(ゆで) 7g
たまねぎ(薄切り) 15g
ごぼう(せん切り) 20g
小麦粉(薄力粉) 1g
鶏卵 2g
水 20g
小麦粉(薄力粉) 17g
サラダ油 適量

作り方

1:桜えび、しらす、たまねぎ、ごぼうを混ぜ、小麦粉をふりかける。

2:小麦粉に水を加え、衣を作る。

3:1と2をさっくり混ぜ合わせる。

4:形を整えて、180℃の油で揚げる。

桜えびとしらすのかき揚げの由来

桜えびは「海の宝石」とも呼ばれる、透明で美しい桜色をした小さなエビで、駿河湾に注ぐ富士川、安倍川、大井川の水がもたらす栄養豊かな環境で育ちます。

桜えび漁の始まりは明治27年、由比(現・静岡市)の漁師が鯵の網引き漁をしている際、偶然に大量の桜えびを捕らえたことがきっかけとされています。

しらすも駿河湾の特産物で、全国的にその品質が高く評価されています。

明治時代、静岡の商人たちはさくらえびを「えびっかー(えびっかす)」と呼んで売り歩いていましたが、「こんな美しいエビをそんな名前で呼ぶのは可哀想だ」と言われ、そこで「さくらえび」と名付けて売り始めたという逸話があります。

また、桜えびの初期の加工方法は日干しでしたが、明治40年に煮干し加工が始まり、最近では急速冷凍技術が進み、夜間に漁師が獲った桜えびを氷点下30℃で瞬時に冷凍して保存できるようになりました。

桜えびについて紹介

桜えびは、駿河湾を中心に生息する小型の透明なエビで、約4〜5センチメートルの大きさです。

その美しい桜色の外見が特徴で、「海の宝石」とも呼ばれています。桜えびは、特に静岡県の駿河湾で有名で、世界でも限られた地域でしか漁獲されない貴重なエビです。

桜えびは、富士川、大井川、安倍川などから流れる栄養豊富な水域で育ちます。

これらの川は、桜えびに必要な栄養素を供給し、健康的な成長を促進します。そのため、駿河湾産の桜えびは品質が高く、特に新鮮なものはそのまま食べても美味しいです。

桜えび漁は明治27年に由比(現:静岡市)の漁師が偶然大量に獲れたことから始まったとされています。

桜えびは漁法として、春と秋に行われることが多いですが、天候や海の状態により漁期が限られており、そのため希少価値が高いです。

桜えびは主に乾燥させて販売されることが多く、乾燥桜えびは、和食の出汁やおつまみ、かき揚げなど様々な料理に使われます。

また、近年では冷凍技術の向上により、漁師が新鮮な桜えびをすぐに冷凍し、保存可能になりました。

栄養面では、桜えびはカルシウムやタンパク質、ビタミンB12などを豊富に含み、骨を強くする効果や成長をサポートする栄養素が多いです。

かき揚げについて紹介

かき揚げは、日本の代表的な天ぷらの一種で、複数の具材を細かく切ったり、混ぜたりして、衣をつけて油で揚げた料理です。一般的に、海鮮や野菜を使い、材料を一緒に揚げることで、外はカリッと、中はしっとりした食感が楽しめます。

かき揚げの特徴

具材のバリエーション:かき揚げには、エビやイカ、貝類などの海産物を使ったもの、または、玉ねぎ、ごぼう、ニンジン、シイタケ、ピーマンなどの野菜を使ったものがあります。これらの具材を細切りにしたり、細かく刻んだりして、混ぜ合わせます。

衣:衣は、天ぷら粉を使って作るのが一般的です。水と小麦粉で衣を作り、具材と混ぜ合わせてから揚げます。衣は薄めで軽く、サクッとした食感が特徴です。

形状:かき揚げは、具材をまとめて揚げるため、通常は丸型やリング型、または不規則な形状になります。揚げる際、具材がばらけないように形を整えます。

かき揚げのバリエーション

桜えびとしらすのかき揚げ:駿河湾でとれる桜えびやしらすを使ったかき揚げ。これらの海産物の風味を楽しむことができます。

季節の野菜かき揚げ:旬の野菜(ごぼう、玉ねぎ、ニンジン、かぼちゃなど)を使ったかき揚げ。

かき揚げは、手軽に作れる家庭料理であり、またお店でもよく見かける人気の一品です。そのサクサクした食感と、多彩な具材の味わいが楽しめます。

まとめ

桜えびとしらすのかき揚げは、静岡県の特産物を活かした郷土料理の一つで、海の恵みをたっぷりと味わえる一品です。

桜えびは「海の宝石」とも呼ばれ、透明で美しい桜色をした小型のエビで、駿河湾を中心に生息しています。

しらすは、駿河湾で水揚げされた小魚で、桜えびと並んで静岡を代表する海産物です。この二つの食材を使ったかき揚げは、軽やかでサクサクした食感が特徴です。

作り方は、まず桜えびとしらすを他の具材(たまねぎやごぼうなど)と一緒に混ぜ、小麦粉をまぶしてから衣を作ります。

衣は小麦粉と水を合わせて軽く仕上げ、具材と混ぜ合わせてから170〜180℃の油で揚げます。揚げたては、外はカリッと、中はしっとりとした食感が楽しめます。桜えびの香ばしさとしらすの塩気、そしてたまねぎやごぼうの甘みが絶妙に調和し、豊かな風味を楽しむことができます。

このかき揚げは、静岡県では定番の料理として親しまれ、特に由比や蒲原地区で獲れる新鮮な桜えびを使ったものが有名です。

また、栄養面でもタンパク質やカルシウムが豊富で、骨や筋肉の成長をサポートするほか、ビタミンやミネラルも含まれており、健康にも良い食材です。

桜えびとしらすのかき揚げは、そのまま食べても美味しいですが、天つゆや塩で味付けしても楽しめます。

さらに、うどんやそばのトッピングとして、また丼ぶりにしてもおすすめです。静岡の海の幸を堪能できるこの料理は、地域の食文化を代表する美味しい料理のひとつです。

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