もちもちした食感が特徴で、多くの人に愛されるベーグルは、ダイエット中でも比較的取り入れやすいパンです。
通常、パンは炭水化物が豊富で、さらに卵やバターが含まれていることが多いため高カロリーな食品です。そのため、カロリーを気にする人には避けられがちです。
しかし、ベーグルは一度ゆでた後に焼く独特の製法で、調理の過程で油を使わないため、脂肪が少なく、コレステロールもほぼゼロに抑えられています。
朝食や昼食の主食としてもぴったりのベーグルは、ダイエット中の単調な食事に変化を加えることができます。ただし、合わせる食材のカロリーには気をつける必要があるものの、ベーグル自体はダイエット向きといえるでしょう。
主食をベーグルに置き換える方法
ベーグルは、一般のパンに比べて脂質が少なく、弾力のある食感で噛みごたえがあるため、満腹感も得やすい点が特徴です。
そのため、食事の主食をベーグルにすることで摂取カロリーを抑え、無理のないダイエットが可能です。
なぜベーグルがヘルシーと言われるのか
ベーグルは、小麦粉、水、塩、イーストといったシンプルな材料で作られ、一般的にバターや卵を使わずに作られます。
このため、脂肪分が低く、カロリーも低めに抑えられることが、健康的とされる理由です。また、噛む回数が増えるため満足感を得やすく、他の菓子パンや惣菜パンよりも少量で満腹感を感じられるため、食べ過ぎを防ぎやすくなります。
ただし、ベーグルにはタンパク質やビタミン、ミネラル、食物繊維が不足しているため、ダイエット中には野菜や魚、肉といった他の食品と一緒に摂ることで、栄養のバランスを保つことが大切です。
ベーグルがダイエットに適している理由
ベーグルがダイエット中の食事として効果的な理由は、主に5つに分けられます。それぞれについて詳しく説明します。
ベーグルは他のパンよりも低カロリー
一般的なパンに比べて、ベーグルはカロリーが控えめなので、ダイエット中にパンを楽しみたい人に最適です。
たとえば、4枚切りの食パン1枚のカロリーは約238kcalですが、ベーグルは1個あたり約179kcalで、食パンよりも低カロリーです。
また、もっちりとした食感が特徴のベーグルは噛みごたえがあるため、満腹感が得られやすいのも魅力です。
糖質コントロールに効果的
ベーグルはGI値が低めで、血糖値の上昇が緩やかです。
GI値が低い食品は、脂肪として糖を蓄えにくいため、糖質制限をしている方にも向いています。
食パンのGI値が95、白米が88であるのに対し、ベーグルのGI値は75と低めなので、一般的な主食と比べてもダイエット向きといえます。
低脂肪かつタンパク質が豊富
ベーグルにはタンパク質が比較的多く含まれ、脂肪分が少ないのが特徴です。
バターや卵、牛乳などの脂肪分を含む材料を使用していないため、ベーグルは比較的ヘルシーなパンです。
また、ベーグルの生地にはタンパク質が多く含まれる強力粉が使われているため、ダイエット中のタンパク質補給にも役立ちます。
ただし、小麦由来のタンパク質は必須アミノ酸のバランスが偏りがちなので、動物性食品と一緒に摂ると栄養バランスが整いやすくなります。
食べ過ぎを防止
ベーグルの特徴として、血糖値の上昇が緩やかで腹持ちが良いため、食べ過ぎを抑えやすくなります。
食事を摂り過ぎてしまう癖がある人は、日頃のパンをベーグルに替えることで自然に食べる量をコントロールしやすくなるでしょう。
満腹感を得やすい食感
ベーグルは小麦と水で作られた重みのある食感があり、噛みごたえがあるため咀嚼回数が増え、少量でも満腹感を得やすくなります。
満腹感を感じにくい人にとって、少量でも満足感があるベーグルはぴったりの選択肢です。
ベーグルダイエット中に必要な栄養素
ダイエット中は栄養が偏りがちになるため、適切な栄養素の摂取に気を配ることが重要です。
必要な栄養素や、不足しやすい栄養素について理解し、効率よく補うようにしましょう。ここでは、ベーグルダイエットをする際に意識したい栄養素をご紹介します。
タンパク質
タンパク質は筋肉や皮膚、髪の毛を作る上で欠かせない栄養素です。
タンパク質が不足すると、筋肉の減少や肌トラブル、さらには免疫力の低下にもつながり、風邪や病気にかかりやすくなることがあります。
筋肉が減少すると基礎代謝も下がり、痩せにくくなるため、ダイエット中こそしっかりとタンパク質を摂ることが大切です。
低カロリーで高タンパクなささみは、ベーグルダイエットの相棒としておすすめです。ベーグルにささみをサンドして、効率よくタンパク質を補給しましょう。
脂質
脂質は消化酵素やホルモンの材料となるため、適量の摂取が不可欠です。ダイエット中は脂質を減らす意識が大切ですが、良質な脂質を摂ることで健康に役立ちます。
アボカドは良質な不飽和脂肪酸を豊富に含む食材で、悪玉コレステロールを減らす効果が期待できます。
また、ビタミンや食物繊維も豊富で、美容効果にも優れているため、ダイエット中には積極的に取り入れたい食品です。
ささみや野菜と相性が良く、ベーグルの具材としてもおすすめです。ただし、食べ過ぎは腹痛や胃もたれの原因になるので注意しましょう。
また、トランス脂肪酸が多く含まれる食品は悪玉コレステロールを増やし、健康に悪影響を与えるため、マーガリンやショートニングなどはできるだけ控えるようにしましょう。
炭水化物
炭水化物は脳や体を動かすエネルギー源で、適切に摂取することが大切です。
炭水化物が不足すると、体内の筋肉を分解してエネルギーを作ろうとするため、筋肉量が減少し基礎代謝が低下してしまいます。
これによりダイエット効率も落ちるため、適量の炭水化物は欠かせません。
ベーグルには小麦が使用されており、炭水化物が豊富です。良質なタンパク質や脂質を含む具材と合わせることで、栄養バランスの良い食事が楽しめるでしょう。
まとめ
ベーグルダイエットは、食事にベーグルを取り入れ、カロリーを抑えつつ満腹感を得るダイエット法です。
ベーグルは油分を含まないシンプルな製法で作られ、脂質が少ないため他のパンと比べてカロリーが低めです。また、弾力のある食感で噛みごたえがあり、少量でも満腹感を感じやすい点が特徴です。
ベーグルはGI値が比較的低いため血糖値の上昇が緩やかで、ダイエット中の主食として適しています。
ただし、ベーグル単体ではタンパク質やビタミン、ミネラルが不足しがちなので、鶏むね肉やアボカド、野菜などの栄養価が高い食材を挟んで食べると良いでしょう。
ただしベーグルは適量を守って摂取することが重要で、食べ過ぎるとカロリーオーバーの原因になることもあるため注意が必要です。