和歌山の特色ある郷土料理とふの粉とは?

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和歌山県は、県土の大部分を森林が占める「木の国」として知られています。

県内には、世界遺産に登録されている高野山や熊野三山など、美しい自然が広がっています。

また、全国有数の果物生産地であるとともに、太平洋の黒潮がもたらす恵みで、豊かな海産資源にも恵まれています。このような環境を活かし、学校給食でも地元で採れた旬の食材を積極的に取り入れ、郷土の伝統を大切にする工夫がなされています。特に、梅干しや高野豆腐、鯨肉などもメニューに採用されており、地産地消を推進しています。

とふの粉の由来

とふの粉は、高野豆腐を加工する際に生じる細かい粉状のものです。

高野豆腐の起源には諸説あり、例えば、寒さで凍った豆腐を乾燥させたことが始まりともいわれています。

また、弘法大師が中国から非常食として持ち帰ったという説や、平安時代から製法が伝わったという説も存在します。こうした由来のある高野豆腐の粉を活用して、野菜と一緒に煮込む料理が生まれました。

とふの粉の材料とレシピ

材料(1人分)

豆腐の粉:15g
白菜(千切り):50g
大根(細切り):10g
人参(細切り):10g
葉ねぎ(小口切り):5g
油揚げ(細切り):5g
大豆油:0.7g
かつお節:1g
水:30~40g
濃口醤油:5g
砂糖:3g
酒:2g
本みりん:2g

作り方

1:油揚げの油抜きをし、かつお節でだしをとる。

2:鍋に油を熱し、大根、人参、白菜、油揚げを炒める。

3:野菜から水分が出たら豆腐の粉を加え、さらに炒める。

4:だし汁と調味料を加え、15分ほど混ぜながら煮込む。

高野豆腐は「氷豆腐」とも呼ばれ、長野県や岩手県などでは「しみ豆腐」という名でも親しまれています。1日1個食べることでダイエット効果が期待できると注目されています。

まとめ

とふの粉は、高野豆腐を作る際に生じる細かい切りくずのことです。

高野豆腐は、豆腐を凍らせて乾燥させることで作られ、「畑の肉」と呼ばれるほど栄養価が高い食品です。

その製造過程で出る切りくずも、高野豆腐と同様に良質なたんぱく質やカルシウム、鉄分などを豊富に含んでいます。そのため、捨てることなく、昔から野菜と一緒に煮物などに活用されてきました。

高野豆腐の起源にはいくつかの説があります。

平安時代に空海が中国から伝えたとされる説や、偶然凍った豆腐を乾燥させて生まれたという話が有名です。

また、室町時代から江戸時代にかけて、その加工技術が広まり、保存性の高い食材として利用されてきました。とふの粉も同様に、食品を無駄にしない知恵から生まれ、郷土料理の一部として定着しました。

とふの粉は、細かい粒状のため、野菜やだしとよく絡み、風味を引き立てます。

栄養価が高いだけでなく、調理が簡単で、日常の料理にも取り入れやすい食品です。学校給食などでも用いられ、地域の伝統を次世代に伝える役割を果たしています。

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