北海道地方は海に囲まれ、亜寒帯気候で四季がはっきりしています。
日本海沿い、太平洋沿い、オホーツク海沿い、内陸の4つに分かれ、豊かな自然環境があります。
農業、漁業、酪農が盛んで、生産量全国1位の食材がたくさんあり、食料自給率は200%です。北海道は牛乳、米、麦、豆類、じゃがいも、玉ねぎ、人参、大根など、そして鮭、さんまなどの魚介類の宝庫です。
北海道の郷土料理のひとつである三平汁は、昔から食べられています。
最も古い記録は1784年の「東遊雑記」にあります。
探検家の松浦武四郎も、塩づけの魚の汁を味付けにした三平汁について記録しています。
三平汁の特徴は、みそやしょう油を使わずに塩づけの魚で味付けすることです。
北海道ではみそやしょう油が貴重品だったため、味付けは塩が中心でした。
しかし、塩だけでは物足りないので、塩づけの魚を使うことでうま味が加わります。
そして保存のきく野菜を加えて煮込んだのが三平汁です。鮭の産地石狩では、新鮮な生の鮭を使った石狩鍋が作られるようになりました。三平汁と石狩鍋は、「あら」も使い、料理のうま味を増す特徴があります。
三平汁のレシピと材料
三平汁の材料と作り方は以下の通りです。
塩ざけ(一口大): 30g
だいこん(いちょう切り): 20g
にんじん(いちょう切り): 10g
じゃがいも(厚めのいちょう切り): 30g
根深ねぎ(斜切り): 10g
清酒: 1g
こいくちしょうゆ: 1g
食塩: 0.2g
こんぶ: 2g
水: 130g
作り方は、こんぶと水でだしをとり、鮭、だいこん、にんじんを入れて煮ます。火が通ったらじゃがいもを加え、最後に調味料を入れて完成です。
三平汁の由来や起源を紹介
三平汁の名前の由来にはいくつかの説があります。一つは、漁師の斎藤三平が作り、松前藩の藩主に気に入られたことが始まりという説や、有田焼の深皿で供されたことが由来という説などがあります。
どの説が正しいかは明らかではありませんが、残された記録や「松前藩」という名称から、古くから親しまれていたことが分かります。
地域ごとの材料の違い
三平汁は一般的に鮭やニシンが使われますが、地域によって魚や味付けが異なります。
北海道中央や東部では塩鮭が、北部では塩タラが一般的です。
また、奥尻町や檜山地域、南部地域ではニシンやホッケ、タラなどが使われることもあります。味付けも塩だけでなく、味噌や酒粕を使うこともあります。
野菜の追加は、大根やじゃがいも、人参などが一般的ですが、季節や地域によって多様です。
春にはフキやセリ、秋にはカボチャなど、季節の野菜を使用することが普通です。
石狩鍋との違いは?
三平汁と石狩鍋はしばしば混同されますが、使う魚の種類が異なります。
石狩鍋は生鮭やその骨を使用し、三平汁は塩漬けの鮭やニシンなどを使用します。
また、石狩鍋はキャベツや大根などの野菜を煮込んで味噌で味付けし、最後に山椒を振って食べるのが特徴です。
一方、三平汁は魚の塩分を活かしてシンプルな味付けになります。
三平汁はおうちでも簡単に作れる
三平汁は自宅でも簡単に作ることができます。
シンプルな味付けなので、魚の臭みを取ることが重要です。一般的に大根や人参に加えて、じゃがいもを入れると本格的な味わいになります。手ごろな塩鮭を使って挑戦してみてください。
長く愛される北海道の家庭料理
三平汁は北海道の郷土料理で、魚の旨味と野菜がたっぷり詰まったスープです。
地域や家庭によっては味噌や酒粕で味付けされ、様々な具材が使われますが、北海道の人々に愛され続けています。
具材が豊富でボリュームがありながらも、作り方は簡単です。ぜひ自宅でも試してみてください。
まとめ
三平汁は、北海道の代表的な郷土料理の一つです。
名前の由来
三平汁の名前の由来には複数の説があります。一つは、漁師の斎藤三平が作り、松前藩の藩主に気に入られたことが始まりという説や、有田焼の深皿で供されたことが由来という説があります。
材料と味付け
一般的には、塩漬けの鮭やニシンを使用し、大根や人参、じゃがいもなどの野菜と一緒に煮込みます。味付けはシンプルで、塩を主に使いますが、地域や家庭によっては味噌や酒粕を使うこともあります。
地域による違い
北海道の地域によって、使用する魚や味付け、野菜の種類が異なります。例えば、道央地域や道東地域では塩鮭が一般的であり、道北地域では塩タラが使われることもあります。
似た料理との違い
三平汁はしばしば石狩鍋と混同されますが、使用する魚の種類や味付け、野菜の違いがあります。石狩鍋は生鮭を使用し、味噌で味付けされるのが特徴です。
家庭での作り方
自宅でも手軽に作ることができます。大根や人参、じゃがいもなどの野菜と塩漬けの魚を一緒に煮込み、シンプルな味付けで完成です。魚の臭みを取ることが重要です。
北海道の家庭料理としての愛され方
長い間、北海道の家庭で親しまれてきた三平汁は、地域や家庭によって様々なアレンジが加えられながらも、北海道の人々に愛され続けています。
これらの要点をまとめると、三平汁は北海道の豊かな自然環境に恵まれた地域の特産物を活かした郷土料理であり、地域ごとに異なるアレンジや味わいがありますが、どの家庭でも手軽に楽しむことができる料理と言えます。