思春期の肌トラブルを一般的には「ニキビ」と呼びますが、大人になってからの肌トラブルはしばしば「吹き出物」と呼ばれます。しかし、医学的には、どちらも同じ「尋常性ざそう」という皮膚の病気です。
一般的には、吹き出物とは大人ニキビを指すことが多いです。
吹き出物の位置
吹き出物が発生する位置は、体内の特定の問題と関連していると言われています。
例えば、額に吹き出物ができる場合、脂質を多く含む食事を摂っている人は消化器系が弱いとされます。また、鼻に吹き出物ができやすい人は血行不良などが考えられます。
頬と顎に吹き出物が最も多く発生するのは、右頬は呼吸器系が弱い人、左頬はストレスが多い人であるとされています。また、顎は主にホルモンバランスが乱れる生理前などに吹き出物が多く見られます。
顔の吹き出物
吹き出物は顔だけでなく、背中やデコルテにもできますが、最も多いのはやはり顔、特に頬やアゴです。これは、ストレス社会で食生活が乱れている人が多いためです。
吹き出物のしこり
吹き出物が治癒する際、しこりとして残ることがあります。これは、皮膚が過剰に反応してしまい、過剰な修復反応がしこりとして現れるためです。
そのため、吹き出物のしこりを改善するには、まず皮膚科を受診することが重要です。素人が行う治療では、永久的な跡が残る可能性があるためです。また、ピーリング石鹸を過剰に使用すると悪化することがあります。なぜなら、しこりは皮膚の奥深くから形成されており、ピーリング石鹸が届かないためです。
鼻の吹き出物
鼻の吹き出物の主な原因は、皮脂腺が多く毛穴が詰まりやすいことと、血行不良による正常なターンオーバーが難しいことです。そのため、生理前などホルモンバランスが乱れた時に、アゴと一緒に鼻に吹き出物ができることが多いです。
鼻の吹き出物対策は、適切な洗顔を行い、皮脂や古い角質が毛穴に詰まらないようにすること、そして食事で過剰な脂質を摂取しないようにすることが基本です。
口の周りの吹き出物
口の周りは通常、皮脂腺が少なく毛穴がつまりにくい場所ですが、吹き出物がでやすい部位の一つです。これは、皮脂が毛穴に詰まるのではなく、古い角質が毛穴に詰まるためです。
古い角質が残ると、ターンオーバーが正常に行われず、吹き出物が繰り返し発生する可能性があります。そのため、口の周りに吹き出物ができやすい人は、洗顔はもちろんのこと、生理前後などの時期に野菜中心の食生活に切り替えることをおすすめします。
30代の吹き出物
30代になると、吹き出物が治りにくくなることがあります。これは、肌の老化が関係しています。また、毛穴も重力に引っ張られて小じわになり、メイクの落とし忘れなども目立ちやすくなります。
そのため、30代を過ぎたら、洗顔だけでなく、洗顔後の肌のケアにも注意が必要です。保湿をすることはもちろん、美容液などを使って肌の状態を改善することが重要です。これによって、吹き出物の改善が少しでも期待できます。