副鼻腔炎の典型的な症状は、鼻水・鼻づまりです。
しかし、重症化すると「目の奥が痛い」「頭痛がする」「奥歯が痛む」などの症状が現れることもあるようです。
副鼻腔炎は、細菌感染やウイルス感染によって引き起こされることが多く、治療には抗生物質や鼻スプレーなどが用いられます。
ただし、抗生物質の乱用は耐性菌の発生を招くため、医師の指示に従って正しく使用するようにしましょう。
副鼻腔炎は膿がたまることもある
副鼻腔炎によって、副鼻腔内の粘液に細菌やウイルスが繁殖して膿がたまると、腫れて眼や頬のあたりに痛みを感じるといった症状が出ることがあります。
ただし、副鼻腔炎の症状は個人差があり、必ずしも膿がたまるというわけではありません。また、膿がたまった場合でも、必ずしも眼や頬のあたりに痛みを感じるとは限りません。
鼻の奥に膿がたまるということは、主に蓄膿症と呼ばれているのですが、体のほかの場所に膿がたまっていれば、薬を飲めば排出されて傷などもなく治ることもあります。
ですが、蓄膿症でたまっている場合には薬を使ってもなかなか体外に排出することが難しくて長期間悩むこともあります。
副鼻腔炎はかなり深い部分で膿がたまっていて鼻が出ない症状ですから膿を出すことが困難で炎症を起こして頭痛につながることもあります。
副鼻腔炎では鼻血が出ることも
副鼻腔炎によって、鼻血が出ることがあります。
鼻血は、鼻の粘膜が傷ついたり、乾燥したりすることで起こることが多いですが、副鼻腔炎の場合は、鼻の奥の空洞(副鼻腔)に膿などが溜まることで、粘膜が傷つきやすくなり、鼻血が出ることがあるようです。
頻繁に鼻血が出るという人は蓄膿症かもしれません。
鼻の粘膜の抵抗力がなくなって敏感になってしまって弱いので、何度も頻繁に鼻をかめば粘膜が傷つきますので、その結果鼻血になるのです。
強く鼻をかめば粘膜が何度も切れて、治りかけたと思ったらまた傷ついて鼻血が出ることもありますので、膿と一緒に血が混じっていることもあるでしょう。
鼻血が出てそのままにしておけば粘膜がさらに弱まり鼻血が頻繁に出てしまいますので、治療を早めに進めなければもっと悪化することになります。
この場合の治療方法としては耳鼻科へいけば抗生物質を出してもらえるので、この抗生物質を使って粘膜を強くすることが可能ですし、膿を出すための薬を飲むこともあります。
鼻をかんで頻繁に鼻血が出る人は速めに治療を始めなければいけません。
副鼻腔炎は鼻ににおいがあることも
副鼻腔炎によって、鼻の中に膿がたまると、その膿が崩れて細菌が増殖することで、悪臭を放つことがあります。
改善方法としては、副鼻腔内の膿を取り除くために、抗生物質や点鼻薬などの治療を行うことがあります。
また、加湿器を使ったり、水分補給をすることで、粘膜を保湿し、乾燥を防ぐことも有効です。
普通鼻水は健康なときなら無色透明であることが大半です。
少し風邪を引いたりして何かの菌に冒されている場合には、緑色になったりすることもありますがにおいまではしないことが大半です。
しかし副鼻腔炎の症状として鼻水ににおいが出てしまうこともあります。これは膿がたまっている証拠です。
膿というのは体の中の老廃物なのでどうしてもにおいを発生させてしまいます。
これは自覚症状としてわかりやすいと思いますので、早めににおいがあるようなら治療を開始したほうがいいと思います。
早い段階でしたら自分だけですみますが、悪化すれば人にまでバレるほどの匂いにつながることもありますし、また口臭にまで影響を与えることもありますので、早めの対処が必要なのです。
匂いがひどければ、それだけ悪化しているという証拠ですので、早めに治療をしなければ炎症が悪化してもっとひどくなります。
鼻水の粘度や色もねっとりとしていて変な色をしていれば要注意といえるのではないでしょうか。