慢性副鼻腔炎は鼻水が出なくなる

軽度の副鼻腔炎では膿のような鼻水がたくさん出るという症状が現れやすいですが、慢性になると鼻水が出なくなる場合があります。副鼻腔にたまった膿が時間が経つにつれて粘度が上がってしまいさらに外へ出しにくくなってしまうためです。

放っておくと頭痛なども引き起こしますので、自分で出せない鼻水は病院で吸引してもらったり鼻水を出しやすくする薬を処方してもらうのが良いでしょう。

副鼻腔炎の炎症が起きている場所が原因でたくさん鼻水が出ない場合があります。炎症のために腫れた部分が各空洞や通り道を塞ぎ、膿の排出を妨げるためです。

特に子供が副鼻腔炎にかかると鼻腔がとても細いので鼻づまりが起こりやすくなります。

鼻づまりを改善したい時には

鼻づまりになっている状態で無理に強く鼻をかむと中耳炎になりやすくなるなどの悪影響があります。無理に鼻水を出そうとせず特に苦しい時はかかりつけの医師へ相談しましょう。

また、何もしていないのに急に鼻づまりがスッと軽くなる時があります。

安静にしたあとよりも体を動かしたあとの方が鼻が通ったという体験談もありますので、適度な運動は一時的な鼻づまり対策として使えるかもしれません。

特に風邪をひくと副鼻腔炎の症状が悪化しやすくなりますので、副鼻腔炎にかかったことがある人は風邪も軽く見ずに早めに処置・薬の処方をしてもらうと安心です。

慢性副鼻腔炎と後鼻漏

慢性副鼻腔炎にかかると症状の一つに後鼻漏があります。後鼻漏とは口の奥の方から鼻汁が喉に流れ込んでくることです。

流れ込んできた粘度の低い鼻汁から黄色いドロドロした膿のような鼻汁を、痰のように口から吐き出せればまだ良いでしょう。でも寝ている間や喉に絡んで外へ出しにくくなる場合もあり、呼吸のしづらさを感じるケースもあります。

喘息もちの人は後鼻漏から発作に注意してください。慢性副鼻腔炎にかかっていて風邪をひくと多くの場合後鼻漏が悪化します。

そして喉に下がってきた鼻汁が痰の絡んだようになるために喘息発作も起こしやすくなります。ネバネバした痰が喉に引っかかる時には水分をとって痰を出しやすくすると発作も治まりやすくなります。

後鼻漏が起きないようにするには

喘息からの併発の場合でも喘息を先に完治させるのは難しいので慢性副鼻腔炎を同時に治療していきます。慢性副鼻腔炎の治療を続けて様子を見ていきます。

定期的に医師に処置してもらいネブライザー吸入をすると喉へ下がってくる鼻汁の量を増やさないための対策になります。

鼻汁の量が多かったり色がいつもより濃い時には抗生剤などの薬が出されることが多いでしょう。また後鼻漏が起きないようにこまめに鼻をかむのも一時的ですが対策になります。

鼻水をすすってしまうと副鼻腔に膿をためてしまう結果になり合わせて後鼻漏も起こりやすくなります。鼻水をすする癖がある人は注意しましょう。

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