ハウスダストが原因の鼻炎治療

アレルギー性鼻炎には季節性と通年性の鼻炎があります。季節性は花粉などが原因で発症し、通年性は主にハウスダストなどが原因で発症します。では季節性と通年性で鼻炎治療の方法に違いはあるのでしょうか?

基本的には季節性でも通年性でも薬物治療が一般的に行われます。薬物治療では抗アレルギー薬を中心に投与され、状況に応じて抗ヒスタミン剤、ステロイド薬なども使われます。

ただ薬物療法は基本的に症状を和らげる対処療法であり、根本的な改善は期待出来ません。花粉症のような季節性のアレルギー性鼻炎なら花粉の時期を乗り切れば良いわけですから、薬物治療でも十分と言えます。

一方、ハウスダストなどが原因の通年性のアレルギー性鼻炎は1年中症状が見られる訳です。季節に関係なく症状が現れる訳ですから、一年中鼻炎治療を受ける必要があります。しかも治療に使われる薬は眠気などの副作用が強い薬である事が多く、患者への負担が大きいです。

なので通年性アレルギー性鼻炎の場合は別の治療法も選択肢として出てきます。それが減感作療法です。減感作療法は体質改善とも言える方法です。アレルギーの原因となっている物質、その抽出液を少しずつ皮下注射を続けます。これにより原因物質に対する免疫(抗体)を作っていくのです。

免疫(抗体)が出来ればアレルギーを起こしにくい体になります。鼻炎治療の方法として理想的に思えますが、欠点もあります。それは時間がかかる割に、減感作療法がその患者に有効かどうか分からないことです。

治療の効果が現れるまでにかかる時間は3年前後、長ければ5年ほどかかります。その3年~5年の間、毎月1~2回の頻度で皮下注射を続ける必要があります。ただ、ハウスダストによる通年性のアレルギー性鼻炎であれば3~6ヵ月程度で効果が出てきます。

免疫(抗体)が出来るかどうかには個人差があるのも欠点と言えるでしょう。ハウスダストによる通年性のアレルギー性鼻炎の患者なら約70%が良くなると言われています。花粉症だと50%くらいになるので、治療にかかる時間も考慮するとかなりリスクがありますね。

ハウスダスト対策に鼻炎薬の種類と効果

アレルギー性鼻炎には季節性の物と通年性の物があります。通年性のアレルギー性鼻炎は主にハウスダストが原因で発症します。室内のハウスダストを除去する為に、部屋を徹底的に掃除したり空気清浄機をフル稼働させても限界があります。どうしてもハウスダストは残ってしまい、つらい鼻炎の原因になってしまいます。

そこで多くの方が頼るのが鼻炎薬です。病院でも処方されますが、ドラッグストアなどでも市販されています。

しかし鼻炎薬の種類が多くて何を購入するべきか迷ってしまう方も多いでしょう。そこで薬の種類と効果について紹介するので購入の参考にして下さい。

まず抑えておきたいのが抗アレルギー薬と言われる種類です。これはヒスタミンの発生と放出を抑制することが出来ます。

ヒスタミンはアレルギー症状を誘発する物質なので、これを抑制できれば症状はかなり和らげます。副作用も少ないですし、症状の軽い人なら抗アレルギー薬だけで十分でしょう。

抗アレルギー薬より強力な作用を持つのが抗ヒスタミン薬です。ヒスタミンに対し直接的に働きかけるので、既にアレルギー性鼻炎が発症していても問題なく使用できます。

また花粉の飛散が多く、くしゃみや鼻水が多い時にそれらを緩和する効果も期待できます。抗アレルギー薬より症状の改善を実感出来ますが、副作用で眠気や喉の渇きが発生します。

抗ヒスタミン薬には第一世代と第二世代とがあります。第一世代は上記で説明したように効き目も強いですが、副作用による眠気も強いタイプです。

市販の鼻炎薬の殆どが第一世代のタイプに当たります。一方、第二世代は第一世代程効き目は強くないですが、眠気も抑えられています。

鼻づまりを和らげるのに効果的なのが血管収縮剤配合の鼻炎薬です。

点鼻薬(スプレー)タイプが多く、一時的に鼻粘膜の血管を収縮させることで鼻づまりを和らげます。

即効性があるので使いやすいですが、使いすぎると効果が出にくくなります。また長期渡り使い続けると、鼻づまりを悪化させる恐れもあります。

花粉症 症状

花粉症は季節性のアレルギー性鼻炎と呼ばれているくらいなのでその症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、頭痛などの風邪とよく似た症状がでます。ちなみに杉の花粉による花粉症が日本では1番多いそうです。

ちなみに季節性の逆は通年性と言われ主にダニなどのアレルギーから同様の症状がでます。

花粉症対策グッズ

花粉症対策は基本的に鼻や目などの粘膜に植物の花粉が接触することによって引き起こされるアレルギーです。

そのため目や鼻の粘膜に花粉が接触しないようにマスクやゴーグルなどが基本になります。ですが最近では花粉ブロックというスプレータイプのものも登場しています。

またそれだけでなく花粉が寝具につかないようにしたり、花粉が目に入った時洗い流したりできるようにする定番の目薬なども花粉症グッズ対策としては基本になります。

ちなみに最近では花粉症にヨーグルトに含まれている乳酸菌が花粉症の症状を緩和してくれるということで話題になっています。

ちなみに花粉症の症状の緩和に役に立つ乳酸菌と言われているのがカルピスから出ているL-92乳酸菌なんだそうです。

とくにカルピスの研究結果によってスギ花粉のシーズンにL-92乳酸菌を含む食品を食べた人は目のかゆみなどの症状が緩和したとのことです。

ですが個人差は絶対にありますからこの研究結果は参考程度にとどめておきましょう。

花粉症 茶

花粉症というのは現代病といわていて昔の日本人にはなかった病気と言われています。実際にはあったのかもしれないのですが、昔の資料にアレルギーの事に関しての資料がほとんど無いらしく確かめようがないんだとか。

ですが昔の資料に季節によって鼻水が出たり目がかゆくなるといった症状の話がほとんどないというのはもしかしたら本当に花粉症というのは昔はなかったのかもしれません。

というわけで現代と昔の違いを色々と学者さんが研究したそうです。そして原因は食事やストレス、免疫力など様々なものがあるらしいのですがこれといった原因はつかめていません。

そのため色んな要素が複合的にからみあって花粉症という病気ができたのではと言われています。

そしてこの花粉症の原因の中で免疫力に関してどうもお茶に含まれるポリフェノールの1種カテキンが花粉症のアレルギー症状を改善してくれる可能性があるそうです。

これは昔と今の日本人の違いとして緑茶に代表されるお茶を飲む量が違うので花粉に対する免疫力に差がでているのではないかという仮説と一致するんだとか。

しかもお茶は薬と違い副作用などもなくかなりの低コストなので花粉症対策としてはおすすめになります。

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