アレルギー性鼻炎の原因

生活

多くの日本人を悩ませるアレルギー性鼻炎ですが、主に季節性と通年性に分類されます。季節性と言うのは殆どが花粉症の事です。季節性の原因となるのはスギやヒノキ、ブタクサなど雑草・樹木の花粉です。またオオアワガエリ、カモガヤ、ホソムギなどイネ科の植物の花粉もアレルゲンとなります。

通年性のアレルギー性鼻炎の原因はハウスダスト呼ばれるものです。ハウスダストとは室内に蔓延するホコリやダニのフン・死がい、ペットの毛などのことです。ハウスダスト以外にもカビ・細菌などもアレルゲンとなります。

日本人の約4割がアレルギー性鼻炎に悩まされています。また、日本人の約30%が季節性で約25%が通年性と言われています。季節性と通年性の割合を合わせると55%となり、4割を越えてしまいます。これは一人で季節性と通年性の症状を持っている方がいると言うことです。

花粉やハウスダストのようなアレルギー性鼻炎の原因となる物質をアレルゲン(抗原)と言います。人間の体には免疫という防衛機能が備わっています。免疫機能は体内の異物が入った時にそれを排除しようとします。アレルギーはアレルゲン(抗原)のような異物が体内に侵入した時に、免疫機能が過剰に反応してしまう事をいいます。

アレルギー性鼻炎は年々増加傾向にあります。その原因として昔に比べ気密性の高い家が増え、ハウスダストも増加しやすくなった事が挙げられます。特に窓を閉め切って暖房を利用する冬場はハウスダストが室内を蔓延している状態になります。更に冬場は空気が乾燥することから症状が悪化しやすくなります。

また疲労・ストレスも間接的な原因として挙げられます。疲労・ストレスは体全体のエネルギーを低下させ、自律神経のバランスを乱します。自律神経のバランスが悪いと僅かなアレルゲンでも体が過剰に反応を起こしやすくなります。基本的には花粉やハウスダストなどのアレルゲン(抗原)を遠ざけるのが対策として重要です。併せて疲労・ストレスが溜まり過ぎないように生活習慣も見直しましょう。

アレルギー性鼻炎と羽毛布団

アレルギー性鼻炎の中でも、ハウスダストが原因で鼻炎となる通年性の鼻炎は一年中症状に悩まされます。ハウスダストが有る限り症状が出るわけですから、ハウスダストの除去に取り組む事も必要です。

アレルギー性鼻炎の原因となるハウスダストの中で最も多いのがダニです。そして家庭の中でもダニが多いのが布団です。

では布団のダニを減らす為にはどうすれば良いのでしょうか?まず布団の選び方が重要になります。ダニ対策の為には羽毛布団が良い!という意見と羽毛布団ではダメだという意見どちらも存在します。ただこの意見はどちらも当たっていると言えます。

羽毛布団がダメだと言われるのは、羽毛や羊毛などの天然素材はダニが付きやすく繁殖しやすい環境だからです。じゃあ、羽毛って駄目じゃんとはなりません。羽毛布団は中の羽毛が飛び出ない様に生地の織目が細かくなっているので、そもそもダニが入りにくくなっています。

羽毛自体がダニにとって理想的な環境なのは事実ですが、ダニが入らなければ問題はありません。

布団カバーを併用し、その布団カバーを定期的に洗濯すれば更に効果的です。でも羽毛布団は高いし、という人はポリエステル繊維の布団をオススメします。羽毛や羊毛、綿のような天然繊維と違い、ポリエステルは化学繊維です。天然繊維は使っていく内に劣化をし、繊維が切れて綿ぼこりとなります。

その綿ぼこりにダニが付着してしまうのです。ただ化学繊維は劣化がしにくいため、そんな心配はありません。ポリエステル布団を選ぶ時も高性能ポリエステル繊維の布団を選んだ方が良いです。高性能ポリエステル繊維の布団は埃・ダニなどのアレルゲン対策がしっかりしています。

簡単にまとめると天然繊維の布団を選ぶ時はダニが入りにくい生地の織目が細かい物を選びましょう。化学繊維の布団を選ぶ時は安価な物ではなく、アレルギー対策が施された高性能タイプを選びましょう。注意点として羽毛自体でアレルギー性鼻炎を起こす人もいます。特に、ペットの毛などでアレルギーが出たことがある人は要注意です。

アレルギー性鼻炎と花粉症の違い

アレルギー性鼻炎と花粉症という二つの言葉を耳にします。ただどちらもくしゃみ、鼻づまり、鼻汁などの症状を特徴とする為、混同しがちです。そこで、この二つの病気の違いについて説明します。

まずアレルギー性鼻炎という病気はアレルギーの原因となる物質(アレルゲン)によって起こります。

このアレルゲンに対し、人間の免疫機能が過剰に働いてしまい、くしゃみ、鼻づまり、鼻汁などの症状が出るのです。

そしてアレルゲンの種類によって、鼻炎は通年性と季節性に分けられます。

通年性は主にハウスダスト(ダニの糞など)が原因で一年中症状が現れるのが特徴です。通年性のアレルゲンは、ほこりやダニなど1年中私たちの身の回りに存在する物となります。

一方、季節性はある季節にだけ発生するアレルゲンが原因となります。季節性のアレルゲンで代表的な物が花粉で一般的に花粉症と呼ばれます。

要するに単にアレルギー性鼻炎と指した場合、通年性と季節性(花粉症)の両方を含んでいます。ただ、通年性だけを指して呼ぶ場合もあるので、違いが分かりにくくなり混同しやすいのです。

では季節性と通年性に症状の違いはあるのでしょうか?まず分かりやすい違いは症状が続く時期です。

通年性はハウスダストなど季節を問わず身の回りにあるものが原因なので症状は一年中続きます。一方、季節性はアレルゲンとなった花粉の飛散する時期に発症します。どの花粉がアレルゲンとなっているかは個人によって異なります。

スギ・ヒノキの花粉なら3~5月がピークですが、イネやブタクサなら9月前後がピークとなります。毎年どの時期に花粉症になるかを把握しておくことが重要になります。また花粉症の場合、微熱が出る場合もあります。

そのせいか風邪と混同されやすいですが、風邪と違い微熱が長く続きます。

また季節性のアレルギー性鼻炎の場合、結膜炎や咽頭炎など鼻以外のアレルギ-性炎症が起こりやすくなります。アトピー性皮膚炎の悪化を伴うこともあるので、早めの対策必要になります。

アレルギー性鼻炎の手術費用

アレルギー性鼻炎を手術で治すとしたら、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?ちなみに、アレルギー性鼻炎を改善する手術方法とは、後鼻神経という鼻の奥にある神経を切断する手術のことです。

なぜアレルギー性鼻炎の手術=後鼻神経の切断なんのでしょうか?

実はアレルギー性鼻炎はこの後鼻神経が温度変化や環境に過敏に反応している結果、鼻水やくしゃみがでる症状なのです。そのため、アレルギー性鼻炎を治したい場合この後鼻神経を切断するという手術になるのです。

神経を切断するのって、後遺症とかないんですか?と思われるかもしれません。実際少し前までは、後鼻神経を切断するために歯茎を切断して、そこから副鼻腔の裏で後鼻神経を切断していたため、人体へのダメージが大きく両方の鼻の後鼻神経を切断となると、数週間の入院が普通でした。

また、顔面には様々な神経が通っており、間違って視神経を傷つけてドライアイになったり、耳の神経を傷つけたりと色々問題も多発した手術です。

ですが近年では、蝶口蓋孔から超音波で後鼻神経を切断する手術が開発されこのような問題もほぼなくなりました。

アレルギー性鼻炎は再発するの?

アレルギー性鼻炎の手術は後鼻神経の切断というのは理解していただけたと思いますが、ここで一つ疑問が浮かぶと思います。

それは、神経を切っただけだったら、再発しないの?と言う問題です。

実はこれも再発防止のために鼻腔内に軟骨で神経が伸びてこないように、蓋をする手術も同時に行われます。そのため、再発の危険性は大幅に取り除かれています。

ですが家電ではないですが、再発防止の保証期間みたいなものがあります。その期間が約5年と言われています。逆に言うといくら手術をして後鼻神経を切断しても病院は5年しか保証してくれないということです。

ですので、一度アレルギー性鼻炎の手術をしたからといって、そこから一生アレルギー性鼻炎に悩まされることなく生活することは、不可能と思ったほうがよさそうです。

気になるアレルギー性鼻炎の手術費用は?

これは入院日数や病院によって様々ですが、だいたい20万円を目安に考えていれば良いと思います。手術そのものは2時間程度なのですが、入院は二泊三日位から、だいたい10日程度と言われています。

また、このアレルギー性鼻炎の手術費用は健康保険も適用されるため、高額医療の対象になります。そのため、実際に支払うのは20万円程度ですが、後ほど返ってくる可能性が高いです。高額医療については、あなたがアレルギー性鼻炎の手術を受けたいと思っている病院に話をしてみましょう。

アレルギー性鼻炎と風邪の違い

アレルギー性鼻炎はアレルギーの症状を引き起こす原因物質であるアレルゲンを吸い込むことで発症します。 通年性と季節性とがあり通年性はハウスダスト、ダニなどが原因で季節性は主に花粉が原因となります。

主な症状として挙げられるのがくしゃみ、鼻みず、鼻づまりです。これは風邪を引いた時にも現れる症状なので、鼻炎とカゼとの違いが分かりにくいと言う人もいます。

アレルギー性鼻炎と風邪の違いとして分かりやすいのが発熱があるか?です。アレルギー性鼻炎と風邪では発熱のタイプが変わってきます。

まず鼻炎の場合は基本的に発熱がありません。あったとしても微熱程度です。

一方、風邪の場合は37度~38度の発熱が伴います。発熱を伴うのは体内でカゼのウイルスと闘っているためです。鼻炎の場合は原因物質に対し免疫が反応し、排除しようとしているだけです。

ウイルスや細菌と闘っている訳ではないので発熱が起こらないのです。症状が続く期間も違いとして分かりやすいです。

アレルギー性鼻炎の場合、花粉症のような季節性のものなら花粉が飛んでいる時期が終わるまで続きます。

ハウスダストなどが原因の通年性のものは、ハウスダストを取り除かない限り一年中続きます。一方、風邪は適切な治療を受ければ1週間くらいで症状は収まります。

アレルギー性鼻炎で特に厄介なのが鼻水です。この鼻水も風邪と大きな違いがあります。

鼻炎の鼻水は無色透明で水っぽいのが特徴ですね。鼻カゼの初期症状でも水っぽい鼻水が出ますが、少しづつ粘り気を持つようになり色も黄色っぽくなります。

初期症状だと鼻水の違いが分かりにくいかもしれません。ただ、カゼの鼻水は一日中、時間を選ばず出て来ますが、鼻炎の鼻水は朝方や就寝時に量が増える事が多いです。この差を意識すれば鼻炎とカゼを区別できるでしょう。

アレルギー性鼻炎は初期段階で治療した方が、症状が改善する可能性が高くなります。ただのカゼだろうと思っていたら実は鼻炎だったなんてことも良くあります。なので普段から鼻炎とカゼの差を意識しておくことが重要です。

アレルギー性鼻炎 漢方

アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患では花粉やダニ、ホコリなどが原因物質となります。これら原因物質に体がアレルギー反応を起こし、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。花粉症もアレルギー疾患に含まれます。

アレルギー性鼻炎は根治することが極めて難しい病気です。多くの病院では抗アレルギー薬、ステロイド薬などを用いて治療します。それでも改善しなければ手術療法で改善を図ります。ただ、中には漢方薬を用いて治療をする病院もあります。

漢方の考え方では体を一つの塊として全体的に捉えます。体全体がバランスの取れた状態で機能していれば健康と考えます。このバランスは主に内臓機能がバランスよく働いている事を指し、内臓機能のバランスが崩れると病気になると考えます。一方、西洋医学では体を部分に分けて捉えるので対照的なアプローチです。

ではアレルギー性鼻炎の原因について漢方ではどのように考えているのでしょうか?漢方では体内の過剰な水分が原因でアレルギー疾患となると考えています。過労やストレス、冷たい食べ物・飲み物を過剰に摂取すると胃腸の働きが悪くなります。胃腸の働きが悪くなると水分代謝が悪くなり、消化吸収能力も悪くなります。

消化吸収・代謝が上手く機能しなければ、体内に余分な飲食物が残り易くなります。これら余分な飲食物は体にとって必要の無い物なので、長く残ればやがて体の機能にも悪影響を及ぼします。このような体内のバランスが取れていない時に、花粉などの異物が侵入するとアレルギー性鼻炎などを発症しやすくなるのです。

漢方による実際の治療では、症状を抑える「標治」と、根本から治す為に体質改善を図る「本治」があります。長期的には根本から治す為の本治を行い、症状が酷い時に標治で対処するという形です。花粉症のような季節性の物や余りに症状が酷い時は本治と標治を並行して行います。

アレルギー性鼻炎における標治では水分代謝を調整し、アレルゲンを除去する小青竜湯などが使われます。本治では胃の機能回復を図る為に補中益気丸などが使われます。

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